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本物のモリオンは光に透ける？透けない？白い部分があるのは偽物？簡単な見分け方

BIAS
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「魔除けの石」としてモリオン（黒水晶）を手に入れた、あるいは購入を検討している方の中には、ふと疑問を感じる瞬間があるかもしれません。

「このモリオン、光に当てたらうっすら透けるけど、本物？」「モリオンって、光を全く通さない漆黒の石じゃないの？」

あるいは、原石やブレスレットの一部に「白い部分」を見つけて、「これは何？もしかして偽物のサイン？」と不安に思われているかもしれません。

結論から申し上げますと、「モリオンが光に透ける」からといって、あるいは「白い部分がある」からといって、直ちにそれが偽物であるとは限りません。

しかし、その現象には、モリオンという石の「品質」や「定義」、そして「天然の証拠」を理解する上で、非常に重要なヒントが隠されています。

この記事では、なぜモリオンが光を通す（透ける）のか、その理由と、モリオン 光 を 通す 現象から品質を見極める簡単なセルフチェック方法、そして モリオン 白い 部分 の正体について、専門的な観点から徹底的に解説します。

あなたの手元にある（あるいはこれから迎える）モリオンへの理解を深め、不安を解消するためのお手伝いができれば幸いです。

この記事を読むとわかること
  • モリオンが光に透ける理由（偽物ではなくスモーキークォーツとの境界であること）
  • 強い光を当てて透け具合を確認する簡単なセルフチェック方法
  • 「透けない」モリオンが持つ品質（高品質な天然石か照射処理石か）のジレンマ
  • モリオンにある「白い部分」の正体（共生鉱物やクラックなど天然の証拠であること）
Contents

モリオンが光に透けるのはなぜ？偽物なの？

多くの方が抱く最大の疑問、「モリオン 透ける ＝ 偽物？」という点について、まず結論からお答えします。

光に透けるモリオンも「本物」の水晶（クォーツ）

光に透けるモリオンは、偽物（ガラスやプラスチックなど）ではありません。

それも「本物の水晶」です。

この点を理解するために、モリオンの正体について知る必要があります。

モリオン（黒水晶）は、鉱物学的には「水晶（クォーツ）」の仲間です。

地中で水晶が形成される際に、微量のアルミニウムが含まれ、そこに自然界の放射線が長い時間をかけて影響することで、水晶は茶色から黒色へと色づきます。

「モリオン」と「スモーキークォーツ」の曖昧な境界

モリオン 光 を 通す という現象の鍵は、この「色の濃さ」にあります。

一般的に、水晶（クォーツ）の中で、色の濃さによって以下のように呼び名が分けられています。

  • スモーキークォーツ（煙水晶）: 色が茶色〜黒褐色で、光を通すもの。
  • モリオン（黒水晶）: 色が非常に濃い黒褐色〜漆黒で、光をほとんど、あるいは全く通さないもの。

つまり、「モリオンが透ける」という現象は、厳密に言えば、その石が「モリオンとスモーキークォーツの境界線上にある」こと、あるいは「色の濃いスモーキークォーツ」であることを示しています。

偽物なのではなく、色の濃さのグラデーションの問題なのです。

なぜ「透けるモリオン」が市場に存在するのか？

では、なぜ「モリオン」という名前で、光に透ける石が販売されているのでしょうか。

販売店による定義の「曖昧さ」

最も大きな理由は、スモーキークォーツとモリオンの間に、鉱物学的な明確な定義や国際的な基準が存在しないためです。

どこまでが「濃いスモーキークォーツ」で、どこからが「モリオン」なのかは、極端に言えば、販売店や鑑別機関の判断（裁量）に委ねられているのが実情です。

そのため、ある店では「濃いスモーキークォーツ」として販売される石が、別の店では「モリオン」として販売されているケースは非常に多いのです。

天然の「個体差」と「品質ランク」

もう一つの理由は、天然の鉱物であるがゆえの「個体差」です。

一つの原石（クラスター）の中でも、色が濃く光を全く通さない部分と、色がやや薄く光を通す部分が混在していることは珍しくありません。

一般的に、光を全く通さないほど漆黒のモリオンは希少価値が高く、「高品質」とされます。

逆に、光に透けるものは、モリオンとしての品質ランクでは一段階下がる（あるいはスモーキークォーツとして分類される）傾向にあります。

モリオンの透ける現象で見分ける「品質」と「種類」

ご自身のモリオンがどの程度のものなのか、簡単なセルフチェック方法をご紹介します。

強い光を使った簡単なセルフチェック方法

用意するものは、スマートフォンのライトやLEDのペンライトなど、「強い光」です。

部屋を少し暗くして、その光をモリオンのブレスレットの玉や原石の端に、密着させるように当ててみてください。

（※ただ光を照らすだけでは、表面が光るだけで内部を透過しません。必ず石にライトをくっつけるのがコツです。）

チェック1：全く光を通さない（透けない）

強い光を密着させても、石の内部が全く透けず、光が漏れてこない場合。

これは、一般的に「高品質なモリオン」としてイメージされる、漆黒の石である可能性が高いです。

非常に色が濃く形成された証拠と言えます。

チェック2：うっすらと茶色・褐色に・モリオンに光を通す

ライトを当てた部分（特に石の端や薄い部分）が、うっすらと赤茶色や濃い褐色に透けて見える場合。

これが、前述した「色の濃いスモーキークォーツ」あるいは「モリオンとの境界」にある石です。

偽物では全くありませんが、「漆黒のモリオン」をイメージして購入した方にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。

しかし、これはこれで天然の水晶の美しい姿です。

チェック3：全体が明るく茶色に透ける

ライトを当てると、石全体が明るい茶色や黄褐色に透ける場合。

これは、一般的に「スモーキークォーツ」に分類される石である可能性が非常に高いです。

厄介な「照射処理モリオン」は光に透けるのか？

モリオンの見分け方を語る上で、避けて通れないのが「照射処理」の問題です。

市場に流通している安価なモリオンの多くは、もともと透明な水晶や色の薄いスモーキークォーツに、人工的に放射線（ガンマ線など）を照射して黒く色を濃くしたものです。

では、この「照射処理モリオン」は光に透けるのでしょうか？

答えは、「照射の強さによるが、強く処理されたものは透けにくい（透けない）」です。

人工的に非常に強く黒くされているため、強い光を当てても全く透けない、まさに「漆黒」に見えるものが多いのです。

ここに、モリオンの見分け方の最大のジレンマがあります。

モリオンの見分け方のジレンマ

  • モリオン 透ける → 天然の「濃いスモーキークォーツ」の可能性が高い。
  • モリオン 透けない → 「天然の高品質モリオン」か「人工の照射処理モリオン」か、見た目だけでは区別が難しい。

天然で高品質な「透けないモリオン」は非常に希少で高価です。

もし、安価であるにもかかわらず「全く光を通さない漆黒のモリオン」があった場合、それは照射処理されたものである可能性を疑う必要があります。

モリオン以外の「黒い石」（偽物・人工物）との見分け方

「透ける」以前に、そもそもモリオン（水晶）ではない「黒い石」が偽物として出回るケースもあります。

オニキス（縞瑪瑙）との違い

オニキスは、安価な黒い石の代表格です。

多くは染処理が施されており、光を当ててもまず透けません。

モリオン（水晶）に比べて比重がやや軽く、独特のガラス光沢とは異なる「油脂光沢」を持つことが多いですが、素人目での判別は困難です。

黒曜石（オブシディアン）との違い

オブシディアンは火山活動で生まれた天然ガラスです。

割れ口が非常に鋭利になる特徴があります。

光に透かすと半透明に見えるものもありますが、モリオン（水晶）の結晶構造とは異なるため、透け方が均一で「のっぺり」して見えることが多いです。

モリオンの白い部分の正体は？これも偽物のサイン？

次に、原石やブレスレットに見られる「白い部分」についての疑問にお答えします。

モリオンに白い部分があるからといって、これも偽物のサインではありません。

「白い部分」は偽物ではなく、多くは「共生鉱物」や「天然の証拠」

モリオンに見られる白い部分の多くは、その石が天然である証拠とも言える「共生鉱物」や「クラック（内部のヒビ）」です。

白い部分の正体1：石英（クォーツ）や長石

モリオン（黒水晶）も、元をたどれば「石英（クォーツ）」です。

地中で成長する過程で、色のついていない透明な石英（水晶）や、白っぽい鉱物である「長石（アルバイトなど）」と一緒にくっついて成長することがよくあります。

特にモリオン原石の根元（根本）部分が白くなっているのは、このパターンが非常に多いです。

これは「偽物」どころか、大自然の中で他の鉱物と共に成長した「天然の証拠」に他なりません。

白い部分の正体2：内包物（インクルージョン）やクラック

ミルキークォーツ（乳白水晶）の混入

モリオンの内部に、微細な内包物（気体や液体など）が含まれることで白く濁って見える「ミルキークォーツ（乳白水晶）」の部分が混じっていることがあります。

黒と白のコントラストが美しい模様を生み出すこともあります。

クラック（内部のヒビ）による光の反射

モリオンの内部に自然に生じた「クラック（ヒビ）」が、光を乱反射して白くキラキラと輝いて見えることがあります。

特にブレスレットの玉などに多く見られ、これは「レインボー（虹）」が見える原因にもなります。

これもまた、天然の石であるからこその特徴です。

白い部分があるモリオンはパワーが弱い？

スピリチュアルな観点から、「白い部分が混じっていると、魔除けのパワーが弱まるのでは？」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、そのように考える必要は全くありません。

白い石英（水晶）は「浄化」の力を持ち、黒いモリオンは「魔除け・保護」の力を持つとされています。

両方が混在している石は、その両方のエネルギーを併せ持つ、バランスの取れたお守りであると解釈することもできます。

何より、人の手が加えられていない、ありのままの大地のエネルギーが感じられる「原石らしさ」こそが、その石の最大の魅力であり価値なのです。

結局、どのようなモリオンを選ぶべきか？

「透けるモリオン」と「透けないモリオン」、「白い部分があるモリオン」。

結局、どれを選べば良いのでしょうか。

「透けないモリオン」＝品質と希少性の象徴

もしあなたが、古くから伝わる「魔除けのお守り」として、一切の光を通さない「完全な闇」「漆黒」のイメージをモリオンに求めるのであれば、「強い光を当てても透けない」高品質なモリオンを探すのが良いでしょう。

そのようなモリオンは産出量が限られており、希少価値が高いとされています。

（ただし、前述の通り「照射処理」の可能性とは常に隣り合わせであるため、価格があまりに安すぎる場合は注意が必要です。）

「透けるモリオン（スモーキー）」＝大地の力と癒し

一方で、強い光を当てるとうっすらと褐色に「透けるモリオン（＝色の濃いスモーキークォーツ）」も、決して偽物や低品質な石ではありません。

スモーキークォーツは、「大地のエネルギー」と強く結びつき、持ち主の精神を安定させ、不安や恐怖心を和らげる「癒し」の力が強いとされています。

強力な「魔除け」に加えて、「心の安定」や「癒し」も求めるのであれば、あえてこの「透けるモリオン（スモーキー）」を選ぶのも、非常に賢明な選択です。

最終的な見極めは「信頼できる店」で

「透ける・透けない」「白い部分がある・ない」、そして「照射処理の有無」。

これらを、一般の方が写真や実物を見ただけで完璧に見分けるのは、非常に困難です。

最も確実な「見分け方」は、これらの石の特性や市場の背景を熟知している「信頼できる専門店」で購入することです。

「このモリオンは天然ですか？」「照射処理はされていますか？」「光は透けますか？」

こうした質問に対して、曖昧な返事をせず、専門的な知識に基づいて誠実に答えてくれるお店。

そして、スモーキークォーツとの境界や、天然ゆえの個体差（白い部分など）についてもきちんと説明し、納得した上で選ばせてくれるお店。

そうしたお店との出会いこそが、あなたにとって最高のモリオンと巡り会うための最短ルートとなります。

【まとめ】本物のモリオンは光に透ける？透けない？白い部分があるのは偽物？簡単な見分け方

本物のモリオンが光に透けるかどうか、そして白い部分の正体について解説しました。

まとまとめめ
  • モリオン 透ける 現象は、偽物ではなく「色の濃いスモーキークォーツ」との境界線上にある、本物の水晶である可能性が高いです。
  • 一般的に「高品質なモリオン」とされるのは、強い光を当てても「透けない」漆黒のものです。
  • ただし、「透けない」モリオンの中には、安価な「照射処理モリオン」も多く含まれるため、価格とのバランスに注意が必要です。
  • モリオン 白い 部分 は、共生鉱物（石英や長石）や内部のクラックであることがほとんどで、偽物ではなく「天然の証拠」です。
  • 「透ける」石（スモーキー）には癒しの力が、「透けない」石（モリオン）には魔除けの力が強いとされ、どちらを選ぶかは目的によります。
  • 最も重要な見分け方は、専門知識を持ち、誠実な説明をしてくれる「信頼できる店」で購入することです。

手元のモリオンが透けたとしても、白い部分があったとしても、不安になる必要はありません。

それはあなたの石が持つ「個性」であり、天然の証拠です。

ぜひその特性を理解し、あなただけのお守りとして大切にしてください。

ハル
ハル
アクセサリーデザイナー
ブライダルの現場で“縁”の不思議に触れ、パワーストーンの世界へ。心に寄り添う石たちの力を、丁寧にお届けしています。
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